神戸市内で開かれたジェンダーをテーマにした座談会に参加してきましたのでご紹介したいと思います。LGBTの活動をされている方や関連団体ではなく、ノンケ(=LGBTではない人たちのこと。ストレート。)が主催されており、ノンケが考えるジェンダーについて知る良い機会だと考え、参加してみました。
参加されたみなさん
参加されたみなさんは全部で20名程度で20~30代の方々でしょうか、女性が多く、1/4程は男性でした。学生さんや教職員、アーティスト、医療関係者など様々です。ジェンダーがテーマでしたので、トランスジェンダー(FtM)の方やクエスチョニング(=自己の認識している性別に迷いがある状態のこと)も参加されていました。
社会の中の男性、女性
社会的に負う役割と、求められる、男性と女性。生物的な男性と女性。社会的役割も、生物的なのも同一の人の中の話です。生物的な男性、女性を変えることは、難しいですが、社会的役割は変えることができます。世間では、女性の社会進出が声高に叫ばれていますが、反対に男性の家庭進出も叫ばなければいけないのではないでしょうか?また、お産は女性がすることになってしまいますが、そのサポートや子育ては性別問わずに行えるはずです。そう考えると、社会の中では性別にかかわらず、それぞれが持つ特性を生かして、協力し合っていくことが重要ではないか?そんな意見を聞くことができました。
男性らしさ、女性らしさ
従来からある、男性らしさ、女性らしさ。その要因は文化的、環境的な背景。また生物的な性別に起因しているもの、何かしらの要因でそうなってきているのではないでしょうか。
「春画」をみなさんはご存知でしょうか?江戸時代のエロ本といってもいいと思います。今のように写真がないわけですから、浮世絵のようなタッチで描かれているそうです。その春画を研究されている方がいらっしゃったのですが、その春画から見える江戸時代の性は実におおらかで多様だったそうです。
いろんな議論がるとは思いますが、同じ日本でも、男性らしさ、女性らしさは変化しているといえます。今、改めて、女性らしさ、男性らしさを考えるときなのかもしれませんね。
まとめ
ジェンダーをテーマににいろんなお話を聞くことができましたが、自分の性別というより、社会的にその性別に求められているものが、負担になっているという意見が多いように感じられました。男性は仕事をし、女性は家庭を守る。という考え方は保守的だという意見も世の中にはありますが、誰かが仕事をし、誰かが家庭を守る必要があることは変わりありません。その場、そのタイミングで、それぞれの性が持つ特徴を生かし、協調していくことが大切ですね。LGBTが社会の中にどのように貢献できるのか?という視点もあってもいいのではないでしょうか。