私たちは、性的少数者、エイズ・HIVをはじめとする性感染症感染者のくらしの向上と、性感染症感染予防の啓発と推進を目的とした非営利・任意の市民団体で、神戸を中心に阪神地域で活動しています。
メンバー
多くは、性的少数者の当事者で、20~50代の大学生や社会人です。職業は販売員、会社員、医療福祉系、飲食系、サービス業、接客業、デザイン・アート系、IT系など多岐にわたっています。インターンシップの受け入れも行っています。セクシュアリティや疾患の有無も様々です。
設立の思い:「みんなで豊かに幸せに暮らしたい」
性的少数者は人口の10%程度、HIVに感染している人は1万人に1人程度いるという統計があり、神戸にも、同等かそれ以上の当事者が生活しています。皆さんは、生活の中で当事者を目にしたり、存在を感じることはありますか?
当事者もみなさんと同じく、平日は仕事をし、休日は楽しんでいます。容姿も同じです。「みんなと豊かに、幸せに暮らしたい」と願っています。ですが、大多数は当事者であることを知られないよう隠しています。知られると、会社の上司や同僚、部下、学校の先生や友人から不遇な待遇を受け、親、兄弟を悲しませるのではないか?。身近な人に何かを隠し続けることは継続的な苦労を伴いますが、それでも隠しています。みなさんが当事者を目にしないのは、当事者だと知られた後の不安があるから、です。
豊かさや幸せは誰もが求めています。同様に、嫌いなものごとも誰にでもあり、「嫌う」ことは自由で、他者から制限されません。しかし、嫌いな対象に危害を加えたり、いじめたり迫害する、待遇に差を付ける行為は人道的に誤っており、してはいけません。むしろ、相手を理解し、おたがいを尊重できる「正しい嫌い方」を考える必要があります。それが相互理解であり「みんなと豊かに、幸せに暮らす」ために必要な過程です。
みなさんにも当事者にも、家や職場・学校、暮す地域などの、くらしに密着している地域社会は、国や国際社会と比べると密接に関係しているため特に重要です。ふれんどりーKOBEは、みんなの暮らす地域で、当事者が不安を感じない居場所の創出と、違いを尊重した相互理解を推進し、みんなが多彩な豊かさや幸せを生み出し、誰もが平等に追求できる、「みんなと豊かに、幸せに暮らせる」社会を実現したいと願っています。
活動ポリシー
ふれんどりーKOBEの会規則には活動ポリシーである「方針」が示されています。
ふれんどりーKOBE会規則(抜粋)
我等は、自らの理念を社会的に公平に中立に掲げ、市民社会の理解を得ながら独立性を確保し活動を目的が達成されるまで永続的に行う。
我等は、全ての交渉において、われらの唯一性、独立性を維持しつつ、市民社会の視点から公共性を維持し、公平中立に対等に進めるものとする。
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私たちの思いや考え方をもとに、他に影響されない独自の判断で、かたよることなく多方に公平に、わかりやすく表現し、みなさんと同じ視点で対話し、みなさんの理解をえられるような活動を継続して行います。
といった内容です。
つまり、私たちの思いや考え方を大切にし、それが、偏っていないか?何かに影響されていないか?別の意味を持っていないか?という視点で精査し、わかりやすい形で、一般的な視点のもとに対話を進めたい。活動を進めたい。そういった思いが掲げられています。
沿革
2008年
- 「神戸LGBTIQプライドマーチ実行委員会」の活動を継承し発足。
- 代表に朝来 駿一が就任
2009年
- “KOBE LGBTIQプライドマーチ”を改称し”KOBEふれんどりーマーチ”開催
- “虹茶房”を神戸で開始
- ホームページ公開
2010年
- 神戸市で豚インフルエンザ発生により“KOBEふれんどりーマーチ”を中止
- “虹茶房”を大阪へ拡大
2011年
- “AIDS STUDY”開始
- “KOBEふれんどりーマーチ”を開催
2012年
- “KOBEふれんどりーマーチ”終了宣言
- 地域の性的少数者コミュニティの活性化を目的とした“Joooynt!!”開始
- “AIDS STUDY”が、神戸市主催KOBEエイズフェスタ2012に出展
2013年
- “AIDS STUDY”街頭啓発キャンペーンを強化
2014年
- “KOBEエイズフェスタ2014”に“AIDS STUDY”が参加
- 4月~10月の間、“虹茶房”神戸を休止
2018年
- ”虹ちょうちん”プレオープン
- ベルギー国立ゲント大学よりインターン受入れ
2019年
- ”虹ちょうちん”オープン
2022年
- ”虹茶房”のケーキのテイクアウト開始
2023/05/18 更新